honey honey honeymoon4(とち)

今日こそは熱が下がっているかな。
そんな期待を胸に目覚める。
体の痛みは引いてきたものの、まだしんどい。


今日こそは病院に行くぞ。


ラッフルズホテルの朝食は、ロビーの手前にあるティフィン・ルーム。
ちなみにラッフルズホテルは宿泊客以外はエレベーターに乗れない。
エレベーターに乗り込むと、階数を選択する前に鍵を差し込むのです。ちょっとした優越感でした。うふ。
そうそう朝食ですが、相変わらず食欲のない私。
でも悔しいのでちょこっとずつ食べる事にしました。
どれもおいしい。
ほんとにおいしい。
グレープフルーツも、甘く煮たイチゴも、なにもかもおいちい。
たっちゃんのお気に入りはフレンチトースト。
ご機嫌で食べていると、ボーイさんから3回も部屋番号を聞かれました。
うちらはそんなに場違いだったのだろうか。。。


朝食後、保険会社に電話をして病院へ。
一駅分歩いた場所にラッフルズ病院があり、そこにジャパニーズクリニックがあるのです。
シンガポールの病院はテナント形式のようで、病院の建物に個人のお医者さんが開業しているのだとか。
ともあれ病院の日本語に安心しました。


のらりくらりとしたお医者さんに症状を話す。
インフルエンザかな?熱計るね。と、ミミッピで計ってもらう。38度5分。
簡易キットでインフルエンザかどうか調べてもらう。結果は陰性。
プール熱ということでお薬をもらいました。
やー、しかし保険に入っておいて本当に良かった。
出国前「どうせ何もないだろうし」なんて高を括り、一番安い保険に入るのすら勿体なく感じたのが悪かったのか。罰を当てられた気分です。


薬さえもらえばこっちのものよ。


ホテルへ戻り、薬を飲んだら早速お出かけ。
この日のお目当てはアラブストリートとリトルインディア。
両方、病院の近くにあったのだけど、先ほどとは違うアプローチを試みました。


アラブストリートへ向かう途中、中華食材の卸売り店で足を止めた。
オイスターソースや豆板醤などが並び、初々しい主婦の心をくすぐったのだ。
チャーシューが作れるという調味料などを2つほど購入すると、店のおじちゃんに「これおいしいよ」と、オキアミの入った調味料をすすめられる。なかなか日本でお目にかけない商品だったので「じゃ、これも」と購入。
そこで帰れば良いものを、まだ店内をふらついていたものだからカモられました。「あんたラッキーだよ。おいしいのあるよ〜」と、カウンターの中から取り出したのはマンゴープリン。
「あー、きたかー」と思いつつも「ま、1箱くらいなら」と買おうとしたのが大間違い。なんと3箱も買わされたのでした。


荷物が重くなったところでアラブストリートへ到着。
ガイドブックによると籐製品が多い通りということなので期待していましたが、ほとんどがシルクを扱う店。どれもこれも下町のスナックちっくだったので素通りしました。


そして向かうはリトルインディア。
アラブストリートからは歩いて20分ほどの距離です。
着いた瞬間ものすごいカレー臭(はいはい、加齢臭ではありませんよ)。
そして電化製品を扱う店も多い。
街ごとに役割分担でもあるのかな。
アラブストリートは手芸用品専門街(浅草橋)で、リトルインディアは電機屋街(秋葉原)とか。
リトルインディアではインドの雑誌をよく見かけたのですが、表紙の女性がみんなセクスィでした。たっちゃん釘付け。
この辺りでお昼の時間になったので、インド料理のお店へ。
お客さんのほとんどはフォークやスプーンを使わずに右手で食事をしていました。
テーブルには最初からナイフとフォーク、スプーンが用意されていたので、私たちは素手で食べるということはなかったのですが、そういえば左手は不浄なものだったなと、なるべく左手を使わないように気をつける。
またかとお思いかとは存じますが、ここの料理も大層美味しかったです。
うまいうまいと食べるたっちゃんを見ながら、随分辛いものが平気になってきたな〜と感慨深い。
昔はタンドリーチキン一つ食べるのに、水をがぶがぶ飲んでいたのにね。人間慣れるものだな〜。


この日は夜に行かなければならない場所があったので、そのまま歩いてホテルに戻りました。


動物園好きの我々が逃してはいけない場所。
そう、ナイトサファリです。
午後7時半からオープンするナイトサファリは、徒歩とトラムのコースがあります。
7時45分くらいに到着した2人は、初めに徒歩のコースを回りました。
「夜行性の動物を夜間に観察する」というコンセプトなので、もちろん周囲は真っ暗。
動物によっては全く姿が見えないものもいましたが、基本的にはほとんどの動物を見ることができました。
特にワニ。大した動きを見せなかったため、通り過ぎようとしたその時「バシャバシャッ!!」という突然の音に、2人は腰抜け状態になりました。
その他カワウソの喧嘩やインドサイのつぶやきが印象深かったな。
あと膝を曲げて休むキリンの姿も。夜行性のくせにヒョウは爆睡してるし。


徒歩コースを見て回った後は、日本語で解説してもらえるトラムに乗車。
このナイトサファリにいる動物は全て絶滅の危機に瀕しているらしい。
多摩動物公園にもいるマレーバクも同様。多摩zooのダイフクくんにはそんな危機感は感じなかったけどな。
一通り見終え、敷地内の飲食施設で晩ご飯。
ワンタンめんに入っていたワンタンのエビがたっぷりでおいしかった。


帰るとラッフルズホテル最後の夜。
そんな感慨も感じないほど疲れていたので、バタンキューでおやすみなさい。