honey honey honeymoon3(とち)

ビンタン島、3日目の朝。


2人共、種類は違えど体からすごい熱を発し、そして痛い。


「たっちゃん、私、熱があるみたい」と訴えるも、
「日焼けのせいだよ。俺もすごい熱だよ。触ってみ?(そして私のおでこに手を当てて)熱ないよー。俺の方が熱いって」


朝食。
一度レストランに出向くものの、スタッフがいない。
諦めて一旦お部屋へ戻り、出直す。
シンガポールに戻る船が9時半に出るので、8時半にはチェックアウトをしなければならないので、少し荷造りをしてから再びレストランへ。
しかしながら食欲がない。
ジュースを飲んで、ヨーグルトに大量のフルーツを盛り、えっちらおっちら食べる。
何で私がこんな目に。
何で食べられないのー!!


朝食後はひたすら荷造り。
そんな中で、たっちゃんは巨大カマドウマと格闘。
「とっちめてやる」と、持ち出したのは虫撃退スプレー。
さすがのカマドウマも薬品の力には勝てず、シャワールームで力尽く。


チェックアウトを済ませ、車で船乗り場へ。
陽気な運転手さんはナゴヤ出身だと言う。名古屋?エビフリャー?え?まじ?
と、2人で顔を見合わせ訝しげにしていると、ビンタン島の近くに「ナゴヤ」という島があるのだと教えてくれました。ナゴヤには日本企業の工場が数多くあるらしい。
そして運転手さんは「1分だけだから」と寄り道をして、見晴しの良い丘に連れて行ってくれました。
そこからは宿泊したコテージ群が小さく見え、海に沈む夕日がとても綺麗なんだと言ってました。
なんだ、もっと早く教えてくれれば良かったのに。
ともあれそこで1枚写真をぱちり。


フェリーターミナルに着いて出国手続き。
朝食後に飲んでいたバファリンが効き始め、次第に元気を取り戻しつつあった私。
異様に甘いグアバジュースとプリングルス売店で購入し、船の中でもはもは食べる。
熱が下がればお腹も減るのです。


シンガポールに再上陸し、一路ラッフルズホテルへ。
この旅行も佳境に入ってきました。


ラッフルズホテルに着くと、やはりどこか場違いな2人。
スーツをバシっと着こなした英国紳士が歩き回ってるくらいですからね。
着いたのは正午くらいでしたが、チェックインすることができました。
なのでちょっと休憩して散歩をすることに。


シンガポールと言えばマーライオン
ホテルからテクテク歩いて見物に。
ママとシンガポールに来た時とは周りの様子が全然違う。日本人ツアー客を引き連れて解説する人の話を聞くと、何でもマーライオンは2002年くらいに移動したらしい。
マーライオンに背を向けるような形で、ミニマーライオンもいました。

何で作っちゃったんだろうね。ミニマー。


小腹がすいてきたので、サテーの美味しい店に行こうとしましたが、店が無い。
仕方ないのでしばらく歩き、地元の人々で賑わうフードコートのような場所でご飯を食べました。公に解放された社食みたいな感じかな。
たっちゃんはとり肉の照焼きを添えたご飯、私はとり肉のお粥。
どれも300円くらいでメニューも豊富。更にたっちゃんは素揚げしたエビが乗ってる揚げパンのようなものも食べていました。


しばらくすると薬の効き目が切れ、再び発熱。
ホテルへ戻り薬を飲み、昼寝をしてから街に繰り出しました。
ラッフルズホテルの前には、ラッフルズ・シティというショッピングセンターがあるのです。そこにある、ちょっとお洒落な雑貨屋さんで中華風のお皿とシルクのスカーフなんかを買いました。たっちゃんのお気に入り、焼酎瓶に付ける奇妙な飾りもアフロヘアのおっさん柄のマウスパッドもお買い上げ。


夕飯はシンガポール料理をと、同じ建物にある「コピ・ティアム」というお店に行くはずだったのですが、確かに看板を確認して入ったお店は何故かこじゃれたレストラン。スイスバーと言ったかな?
2人して「やられた!」と、ビールとサラダだけを頼んで店を後にしました。そこのお店も美味しかったんだけど…。
そして目的のコピ・ティアムへ。
初め目にした看板は「あちらですよ」というものだったらしい。
コピ・ティアムではお目当ての汁ソバ、ホッケン・ミーを。
その他、バクテーというスペアリブの煮込みも美味しかったです。


2人共体が疲れていたので9時半ころにはベッドに入りました。
シンガポールスリング発祥の地であるラッフルズホテルのロングバーは大にぎわいのようで、ホテルの部屋にも歌声が聞こえてきました。カラオケが聞こえてきているような雰囲気なので「新潟のビジネスホテルみたいだなー」と、たっちゃんはあらぬことを言っておりました。
1泊あたりいくら違うと思っているのだ。