天才ドライヴァーへの道8(とち)

仮免試験に行ってきました。


教習所で初めての雨だったことや、いつも教習で履いていた靴なのに「かかとがピンになってるからダメ」と、教習所のダサイ貸し靴に履き替えさせられたりで、割と最悪な出だし。
私の班は2人組で、順番は2番目でした。


まず初めに、1番目の女の子がMT車を運転。
私は運転席の後ろ側で試験の行方を見届ける。
久しぶりにミッションの「ブルーンブルルルルルル……」という音に、懐かしさを感じました。
しかしそれも束の間。
発進するとすぐに教官から言葉がかかった。
「はい。サイドブレーキを下げてくださいね〜」
アタフタとサイドブレーキを下げた彼女は焦ったのか、そのまま縁石にガガガガーとタイヤのホイールをこすりつけながら走る。


「えぇっとー、私も命が惜しいのですが……」


などと口を挟むことはもちろん許されず、黙って最後まで彼女の運転を見守りました。
コースが終わりに近付くにつれ、高まる胸の動悸。
こんなに緊張するのっていつぶりかしら。。。
。。。。。
。。。。。


約10分の走行を終え、選手交代。
いよいよ私の出番です。
一行はAT車へ乗り換え、いざ出発。
そのときの私の緊張は絶頂に達していました。
足は震えるし、ハンドルを切る手もまごまごしてしまう。
とりあえず落ち着け、落ち着け……と心に言い聞かせ、「30キロ出しなさい」と言われたところだけ30キロ出して、後はノロノロ運転に終始しました。
するとすかさず「はい、もっと元気良く走って〜」だってさ。


検定後は、脱力感でいっぱい。
もし受かっていたらこの後学科試験があるけど、もし落ちてたら何となく恥ずかしいから学科のための勉強はせず、手持ち無沙汰なまま結果発表を待つ。
今日受けたのはみんな女の子だったので、1人だけ落ちるのは恥ずかしい。
いや、前に運転した子よりはマシだろう。。。でも彼女はアレ以外に失敗しなかったしな。。。
私何個くらいミスしたかな。でももうしょうがないよ。ぐわー、どうにでもなれ!という思いで待つ。とにかく待つ。ひたすら待つ。


約15分後、教官の合図で電光掲示板で合格者の受検番号が表示された。
結果は、なんと全員合格。もう拍子抜けな気分です。


その後の学科試験も、いつも教習所で受けてた試験練習問題とほとんど一緒の問題だったので、無事合格。
なんとコレも全員合格だったみたいです。
合格率100パーセント。なんかアラレちゃんの運転免許取得の巻みたいな教習所ではないかと疑ってしまいました。


これで晴れて仮免げっと。
所内から一般道に出るので、もっともっと度胸がついてくるかと思います。
これからもがんばろー。